おすすめポイント
平成5年にユネスコの世界文化遺産として登録され、国宝でもある姫路城は、日本の城郭遺構の中でも代表的なものです。城自体の歴史は南北朝時代にまで遡ることができますが、現在の天守が建造されたのは1609年、慶長14年の時代です。
優れた築城家としても知られている池田輝政により建造されました。
日本一の名城としての評価が高く、その白漆喰を多用した壁面による印象から、「白鷺城」の別名でも知られています。
日本における多くの城郭は明治を迎えて多くが廃城になりました。
廃城になった城はある場所では不平士族の反抗拠点となることを恐れての軍事上の理由、または維持に関わる経済的な理由などから次々に取り壊され、当時の建物が残っている場所はわずかです。
中でも天守閣が残っている場所は全国で12か所しかありません。
各地で見られる多くの天守閣は、後年再現されたものです。
姫路城と同じく国宝である松本城は、取り壊されるところを市民運動によって救われたという逸話もあります。
このような日本の城の中で、姫路城は別格ともいえるほどに多くの建物が残っています。
天守だけでなく、各種櫓や門、石垣や土塁といった城の防衛設備の遺構が数多く残り、城郭建築の宝庫となっています。
姫路城はそういった建築を単体ではなく、城というシステム全体を通して総合的に知ることができる魅力があるのです。
グルメ情報
姫路城の第一の魅力はその姿にあります。白鷺城という別名は、白漆喰を多用した天守や数々の櫓を白鷺が羽を広げている姿に喩えたものです。
正面ともいえる三の丸広場から城の姿を眺めると、それが絶妙な表現であることがわかります。
北側にある通りからも、丘の上で小天守や櫓を従えた重厚感あふれる天守の姿を見上げることができます。
特に通り沿いにあるシロトピア記念公園からの眺めは格別です。
またこの公園にある県立歴史博物館壁面のマジックミラーに映る城の姿も素晴らしいものです。
第二の魅力は多くの城郭建築が織りなす構成美です。
姫路城は軍事要塞としての機能も重視して作られており、城内に侵入した敵兵を惑わせるための各種仕掛けが多くみられます。
例えば門の入り口から先を下り坂にしてあり、そこから丘の上にある天守へ続いているとは思わせないための視覚トリックを使った「水の門」や、石垣に埋め込まれるように目立たなく作られている「るの門」など、敵を足止めさせるための様々な工夫には感心するばかりです。
第三の魅力は個々の建築の細かい造作です。
面白いところでは、「にの門」櫓の鬼瓦には、なんと十字架が見られます。
池田輝政がキリシタン大名であったことに由来するという説もありますが、真相は謎めいています。
観光地の見どころランキング・1位
姫路市立美術館は天守閣の東側に位置します。1905年に姫路に駐屯していた陸軍の兵器廠の倉庫として建設された建物を使っています。
終戦後には姫路市の市役所として使われたのち、姫路市立美術館として改装されました。
1983年に再生が行われ、2003年に国の登録有形文化財となった建物は、赤レンガ造りによる重厚な雰囲気の建物で、背後にそびえる白亜の天守閣と好対照をなしています。
建物の正面には広大なフランス式の平面幾何学式庭園が広がり、夜間には建物のライトアップも行われます。
姫路市立美術館の主な収蔵品として、近代フランス絵画を蒐集した國富奎三のコレクションがあり、モネやマティスといったなじみ深い画家の作品が常設展として見られます。
姫路駅からは徒歩約20分、路線バスでは駅から約6分の、姫山公園南、医療センター、美術館前停留所下車すぐの場所にあります。
観光地の見どころランキング・2位
姫路市立動物園は姫路城の敷地内にあり、三の丸広場の東隣、姫路市立美術館のすぐ南に位置します。1951年にサンフランシスコ講和条約を記念して作られた動物園で、開園に当たってはタイからアジアゾウが寄贈され、「姫子」と命名されました。
現在は2代目の姫子が人気を集めています。
開園当初の規模は動物16種でしたが、現在では110種370点の動物が飼育されています。
園内ではゾウやライオンなどのおなじみの動物たちから、天然記念物のオジロワシ、アフリカから来たツチブタなどの珍しい動物も飼育されています。
ツチブタの国内での飼育例は少なく、西日本では姫路市立動物園が唯一の飼育を行っています。
姫路市立動物園は、姫路駅から徒歩約15分、路線バスの最寄り停留所は駅から約5分の「大手門」バス停です。
入園料は大人200円、中学生以下の小人は30円と利用しやすい金額です。
観光地の見どころランキング・3位
男山八幡宮は姫路城の北西の男山と呼ばれる小高い丘の中腹にある神社です。小さな男山には他にも水尾神社、千姫天満宮と3つの神社が寄り集まっており、男山八幡宮はそのなかでも最も頂上に近い場所にあります。
南北朝時代に現在の姫路城の基礎となる城を築いた赤松貞範が、京都の石清水八幡宮より分霊してこの男山に祀ったのが縁起とされています。
城の守護神として開かれた神社であるため、後々まで歴代城主の信仰を集めてきました。
男山八幡宮は厄除けの神様としても姫路市民に親しまれています。
毎年2月に行われる厄神祭ではぜんざいや粕汁がふるまわれ多くの人で賑わいます。
境内の参道の途中にはカエルの像があります。
幸運の蛙と呼ばれており、宝がかえる、無事かえる、若がえるの三つの意味合いを込めたユニークな石像です。
また背後の男山山頂は広い公園となっており、この公園は知る人ぞ知る姫路城の絶景スポットでもあります。
まとめ
男山八幡宮は姫路城の北西の男山と呼ばれる小高い丘の中腹にある神社です。小さな男山には他にも水尾神社、千姫天満宮と3つの神社が寄り集まっており、男山八幡宮はそのなかでも最も頂上に近い場所にあります。
南北朝時代に現在の姫路城の基礎となる城を築いた赤松貞範が、京都の石清水八幡宮より分霊してこの男山に祀ったのが縁起とされています。
城の守護神として開かれた神社であるため、後々まで歴代城主の信仰を集めてきました。
男山八幡宮は厄除けの神様としても姫路市民に親しまれています。
毎年2月に行われる厄神祭ではぜんざいや粕汁がふるまわれ多くの人で賑わいます。
境内の参道の途中にはカエルの像があります。
幸運の蛙と呼ばれており、宝がかえる、無事かえる、若がえるの三つの意味合いを込めたユニークな石像です。
また背後の男山山頂は広い公園となっており、この公園は知る人ぞ知る姫路城の絶景スポットでもあります。