おすすめポイント
小樽という町の歴史は、北海道開拓の歴史と深い関係があります。19世紀末から外国貿易港となった小樽は産出された石炭の輸送や、ロシアとの交易で栄えるようになり、色内大通りから日銀小樽支店あたりまでを「北のウォール街」と呼んでいたほどに、江戸末期から昭和中期にかけ、北海道の金融や経済、産業の中心地でした。
現在では、その発展は衰退してしまいましたが、小樽市内を散策すると、建造物や街並みなど、多くの文化的遺産が存在し、歩んできた歴史の深さを感じることができます。
かつては日銀以外にも、三井銀行や安田銀行、第一銀行、拓銀など主要な銀行の支店が軒を連ねていました。
また、三井物産や三菱商事などの商社、日本郵船、大阪汽船などの運輸関連の会社も多くありました。
しかし、戦後に北海道の中心地が札幌に移っていくと、それらの銀行や会社は次々と撤退していきました。
しかし、現在でも銀行や商社の建物は多く残っており、それらの歴史ある建築物は、今でも小樽観光の見所の一つです。
また、小樽港の貿易発展により、石油ランプやガラス製のブイなどの生産が増え、それとともにガラス産業などの工芸品も栄えていきました。
北一硝子などがその代表で、工芸品のお店やそれらを展示する美術館も小樽市内を散策する上で欠かせないスポットです。
グルメ情報
小樽市内を観光する上でのオススメスポットは、やはり、歴史的建造物を巡ることです。先にも述べたように、小樽には、当時の銀行や商社などの建造物が当時の雰囲気を残したまま存在しており、歴史を感じることができます。
数ある歴史的な建造物の中でも有名なのは、旧日本銀行小樽支店です。
現在では「金融資料館」として内部を公開しています。
1912年に完成したこの建造物を設計したのは、東京駅の設計者である辰野金吾です。
ルネッサンス様式を取り入れた石造り風のこの建物の外壁は、煉瓦にモルタルを塗ったものです。
屋根には5つのドームが配されており、近代的な鉄骨やコンクリートなどの技術が取り入れられています。
旧三井銀行小樽支店もおすすめです。
旧三井銀行小樽支店はルネサンス様式の重厚な雰囲気を漂わせる建造物です。
関東大震災の教訓を生かした小樽で最初の鉄骨鉄筋コンクリート造で、正面には5連のアーチが連なっています。
外壁は岡山から運んだといわれる花崗岩の石貼りで、繊細な彫刻が施されています。
内部は回廊がめぐらされており、天井に石膏彫刻が施されています。
現在は基本的には一般公開はされていません。
このように、建物にはそれぞれに歴史があります。
建造物の歴史を理解した上で散策すると、より深く小樽観光を楽しむことができるはずです。
観光地の見どころランキング・1位
小樽オルゴール堂は、メルヘン交差点の角地にあります。小樽オルゴール堂の本館は、明治時代創業の北海道でも有数の精米や米穀商だった「共成(株)」の本社と倉庫だった建物です。
その後、オルゴール専門店として利用されるようになり、その規模は国内最大級で、小樽市選定の歴史的建造物にも認定されています。
木骨煉瓦造り2階建てで、内部は回廊が取り巻いており、広い吹き抜けになっているゆったりとした空間で、25000点以上もの以上のオルゴールが展示販売されており、オルゴール以外にアクセサリーや雑貨なども販売されています。
蒸気時計や、パイプオルガンの自動演奏なども有名です。
また、小樽オルゴール堂ではオーダーメイドのオルゴールを注文することができたり、「遊工房」という工房ではオルゴールの制作を体験することができ、自分自身でオリジナルのオルゴールをつくることができます。
観光地の見どころランキング・2位
旧日本郵船は小樽でもかなり古い建物の一つであり、明治39年に建設されました。旧日本郵船の設計者は佐立七次郎で、近世ヨーロッパ復興様式の石造2階建の建物です。
建設直後にポーツマス条約に基く「樺太国境策定会議」が、この旧日本郵船の二階にある会議室で開かれており、文化遺産としても非常に重要なものです。
内装にはアメリカ製の器具や金具、家具が使用されており、豪華なシャンデリアがあるなど豪華なつくりになっています。
また、窓は二重窓となっていて、暖房設備は蒸気暖房という地下にボイラー室をつくる仕組みとなっており、当時としては最新の設備を採用しており、寒い地域である小樽に対応したものでした。
寄せ木造りの床や空色漆喰の天井も見所の一つです。
現在は、内部が当時の状態に復元されており、一般の人も見学することができます。
観光地の見どころランキング・3位
小樽スキー資料館というのは、小樽の天狗山の山頂駅の建物の中にある観光スポットです。小樽は日本スキー界の故郷とも言われており、小樽スキー資料館の規模は比較的小さめですが、北海道のスキーの歴史に関する解説や、資料の展示が行われており、スキー発展の歴史に深く触れることができます。
天狗山スキー場の歴史も古く、天狗山や小樽にゆかりのあるスキー選手の道具やサイン、写真やスキー用具、オリンピック記念品など、ここでしか見られない貴重な品が数百点展示されています。
入館料は無料であり、小樽天狗山ロープウェイの運行期間中は無休で営業されているため、気軽に立ち寄ることができます。
また、スキー資料館につながって、「天狗の館」という施設も併設されており、天狗山の名にちなんださまざまな天狗が展示されています。
まとめ
小樽スキー資料館というのは、小樽の天狗山の山頂駅の建物の中にある観光スポットです。小樽は日本スキー界の故郷とも言われており、小樽スキー資料館の規模は比較的小さめですが、北海道のスキーの歴史に関する解説や、資料の展示が行われており、スキー発展の歴史に深く触れることができます。
天狗山スキー場の歴史も古く、天狗山や小樽にゆかりのあるスキー選手の道具やサイン、写真やスキー用具、オリンピック記念品など、ここでしか見られない貴重な品が数百点展示されています。
入館料は無料であり、小樽天狗山ロープウェイの運行期間中は無休で営業されているため、気軽に立ち寄ることができます。
また、スキー資料館につながって、「天狗の館」という施設も併設されており、天狗山の名にちなんださまざまな天狗が展示されています。