おすすめポイント
平安の時代から湯治場として知られ、1300年の歴史を持つ温泉地として今も人々に親しまれています。京阪神からのアクセスが良く、気軽に利用できる温泉地でありながら、歓楽色は薄く、静かなたたずまいと情緒にあふれています。
城崎温泉駅駅舎に温泉があったり、各所に足湯や飲泉場が設置され、到着した途端に温泉街を満喫することができます。
城崎温泉は駅前から通じる大谿川沿いに温泉街が作られ、7つある外湯につながっています。
この大谿川に架かる愛宕橋をはじめとした橋梁群は大変風情があり、平成18年には県の景観形成重要建造物として指定されました。
外湯めぐりが主体の温泉場です。
夏は海水浴を楽しむ人にあふれ、冬はカニ料理を目当てに訪れる観光客ににぎわいます。
1972年に集中配湯管理施設が作られ、源泉はそこに集められてから平均温度57度にされ、外湯や旅館に配管を通して送られています。
7つの外湯の中でも、桃山風の建物で城崎温泉の象徴ともいわれる「一の湯」は、江戸時代には「新湯」と呼ばれていました。
それが江戸時代中期に漢方医である香川修徳が訪れ、その著作の中で泉質を絶賛したことから、「日本一の湯」として改名したとされています。
いまでは集中配湯管理施設よって湯の差がなくなっていますが、外湯内湯、それぞれに趣の違いがあり、楽しめます。
グルメ情報
城崎温泉はカニ料理が有名です。毎年11月6日の津居山カニ漁解禁日には、それを目当ての観光客も多く見かけるようになります。
カニばかりではなく、いかやかれい、のどくろ、はたはたなどの魚から桜エビやばい貝なども津居山漁港で水揚げされ、海の幸を堪能することができます。
またブランド牛のルーツとも言われる但馬牛や山の幸もあり、食材の豊富さで食通を楽しませてくれます。
温泉街には外湯めぐりの途中で、小腹を満たしてくれるようなものも多く、特にソフトクリーム屋を多く見かけることができます。
カニみそ風味のソフトクリームはとくに有名で、城崎温泉ソフトクリームブームの火付け役にもなりました。
ぷるっとした温泉卵なども、各所で見かけることができます。
またちくわも人気が高く、店先で専用のちくわ焼き機でくるくると回りながら焼き上がる姿は、食欲をそそります。
年間を通じてすけそうだらが基本になりますが、夏場になると鯛、冬場になれば城崎名物のカニがそこに練りこまれるなどして、季節ごとに違う味を楽しむことができます。
但馬の水は美しく、空気も澄んでいるということがあって、ビール作りには適しているのですが、ここで作られている地ビールも有名です。
観光地の見どころランキング・1位
城崎温泉のは、外湯めぐりの発祥の地といわれています。外湯とは、内湯の対岸にある言葉で、宿泊設備を持たない公衆浴場のことです。
昔は源泉を開発する技術が乏しく、自然湧出源泉で温泉は作られていました。
そのため湯量には限りがあり、温泉は誰のものでもなく、皆の共有で守ってゆく財産であるといった考え方が生まれました。
源泉が湧きでている場所に湯船を作り、共同の浴場として、皆で管理をしていたのです。
これが外湯と呼ばれるもので、宿は外湯を囲むように建てられました。
宿泊している客は、外湯に通って湯に浸かっていました。
大正時代になって温泉を掘る技術が向上すると、旅館は内湯を持つようになりますが、城崎温泉などはその情緒を今に残しています。
宿を客間にして往来を湯に続く廊下のように、そこを訪れた人々を「町」がおもてなししていたのです。
宿で落ち着いたら浴衣をはおり、下駄でカラコロと湯に外湯をめぐるのが城崎温泉流です。
観光地の見どころランキング・2位
城崎温泉郷の守護寺である高野山真言宗の別格本山・温泉寺は、奈良時代の最盛期であった天平10年738年に城崎温泉の開祖である道智上人によって開基されました。その時に、聖武天皇より山号、寺号を賜っています。
室町時代初期に本堂等は建設され、但馬で最古の木造建造物として国の重要文化財に指定されています。
仏教と温泉とは「病を治す」「人の心いやす」ということから密接で、僧侶の多くが医学に通じていることもあって、高名な僧侶が発見した、湯治に使ったといった話が多く伝わっています。
城崎温泉は傷を負ったコウノトリが湯に浸かり傷を癒していた事で発見と言われています。
その後、道智上人が難病に苦しむ人々のために養老元年717年から養老4年720年まで千日修行で八曼陀羅を唱え、その末に湯が湧きだし、そこに湯船を作ったのが始まりとされています。
今も残る「まんだら湯」がその湯とされています。
以来、道智上人によって開基した温泉寺は城崎温泉の守護寺となっています。
観光地の見どころランキング・3位
1977年11月に開館した城崎文芸館は、城崎を舞台にして読まれた歌や小説などの作品に込められた作者の想いや、そこに表された情緒を今に伝える施設です。志賀直哉の小説「城の崎にて」は大変有名な純文学ですが、城崎文芸館玄関横の「城の崎にて」の文学碑には直筆のサインが刻まれています。
与謝野鉄幹や与謝野晶子、島崎藤村なども、たびたび訪れてはインスピレーションを得ていました。
江戸時代から近代の文壇を支えた多くの文人たちの中から、特に城崎にゆかりがある方々の資料や、この地の歴史にまつわる資料などが展示されています。
伝統工芸には麦わら細工などもありますが、その展示や実演なども、ここで体験することができます。
温泉寺の所蔵品や城崎町内から出土された埋蔵文化財などを展示した城崎美術館と合わせて立ち寄れば、城崎をもっと身近に感じることができます。
まとめ
1977年11月に開館した城崎文芸館は、城崎を舞台にして読まれた歌や小説などの作品に込められた作者の想いや、そこに表された情緒を今に伝える施設です。志賀直哉の小説「城の崎にて」は大変有名な純文学ですが、城崎文芸館玄関横の「城の崎にて」の文学碑には直筆のサインが刻まれています。
与謝野鉄幹や与謝野晶子、島崎藤村なども、たびたび訪れてはインスピレーションを得ていました。
江戸時代から近代の文壇を支えた多くの文人たちの中から、特に城崎にゆかりがある方々の資料や、この地の歴史にまつわる資料などが展示されています。
伝統工芸には麦わら細工などもありますが、その展示や実演なども、ここで体験することができます。
温泉寺の所蔵品や城崎町内から出土された埋蔵文化財などを展示した城崎美術館と合わせて立ち寄れば、城崎をもっと身近に感じることができます。