奈良県

奈良井宿の旅行ランキングやオススメ観光スポット案内や地図・見どころや名所紹介

おすすめポイント

奈良井宿は、中山道六十九次の34番目の、ほぼ真ん中にある宿場町です。

木曽11宿の中では江戸側から2番目にあたります。

現在の長野県塩尻市にあるこの宿は、木曽11宿で最も標高の高い所にあります。

薮原から奈良井に来る途中には難所の鳥居峠があり、歩き疲れた人々で大変賑わい、「奈良井千軒」ともいわれ、木曽の宿場町では最も栄えた宿場町でした。

また、昔の町並みをそのまま大事に保存していて、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれています。

切妻平入りの中二階、千本格子とうだつという典型的な町屋形式の建物が並んでいます。

切妻とは屋根の形状で、本を伏せたような形を言います。

伏せた本の側面に当たる向きに入り口があるのを平入り、本の上下にあたる向きにあるのを妻入りと言いますが、奈良井の町屋は切妻平入りです。

千本格子は縦に長い細かい格子で、商家の建物によく見られます。

うだつは隣家との間に火災よけに置かれている高い壁のようなものですが、奈良井のうだつは比較的簡易なものです。

近くには、上問屋資料館、木曽の大橋、中村邸、隠れキリシタンの歴史を知るマリア地蔵の大宝寺、明治時代の鉄道敷設時に奈良井宿各所から集められた二百地蔵、鳥居峠の入り口にある赤い鳥居の鎮神社、楢川歴史民俗資料館等の見どころがあります。

また、中山道の杉並木もはずせない見どころです。

グルメ情報

奈良井宿の名物には、蕎麦、おやき、五平餅、鯉のあらいやイワナの塩焼き、山菜等が挙げられます。

地元産のそば粉と清らかな水を使った手打ち蕎麦はお腹にも心にも優しい味。

おやきは、小麦粉やそば粉を水で溶いて薄くのばした生地で、あんこや野菜のあんを包んで焼いたものです。

昔の家庭では、囲炉裏の灰に埋めて蒸し焼きにしました。

木曽では野沢菜や山菜があんによく使われます。

五平餅は、炊いたお米を粗くつぶし(地元の人は「半ごろし」という)、串にぞうり型につけて素焼きし、醤油か味噌にくるみやごまやエゴマをすりつぶしたものを混ぜた甘いたれを塗って焼き上げたものです。

奈良井宿の五平餅は真ん丸で平たいのが特徴です。

イワナは水がきれいな所でないと生きられない魚。

骨酒も美味しいです。

また、楢川ではさるなしという果物も育っています。

さるなしは、マタタビ科の果物で、日本のキウイフルーツとも呼ばれています。

サルが夢中になって食べることからさるなしの名前がつきました。

奈良井の古民家カフェでは、さるなしソフトクリーム等、さるなしを生かしたスイーツを出してくれるところもあります。

お土産には塩尻のワイン、辛味噌、地酒、信州りんごやさるなしのお菓子等が人気です。

観光地の見どころランキング・1位

江戸時代には宿駅制度というものがあり、幕府役人、大名、旅行者の便宜を図るために、宿駅には伝馬と呼ばれる馬と、歩行役といわれる人足を一定数置くことが義務付けられていました。

木曽では一軒の宿につき、25頭の伝馬と25人の歩行役を置いていました。

問屋はこれらを管理する役目で、この奈良井宿の上問屋は、1602年から270年間、江戸時代を通して問屋をつとめ続け、庄屋を兼務することもありました。

上問屋資料館では、建築された天保11年当時の古文書や、400点以上の陶器・漆器などの道具類が展示されています。

典型的な町屋形式、中二階の切妻平入りの建物で、格式の高い造りとなっています。

明治13年には、明治天皇木曽御巡幸の際の御在所として一番奥の上段の間が使われました。

また上問屋資料館は、国の重要文化財となっています。

観光地の見どころランキング・2位

木曽の大橋は、奈良井宿から南西方向に数百メートルのところにある、奈良井川にかかる総檜造りの美しい太鼓橋です。

橋脚のない橋の中では日本でも指折りの大きさを誇ります。

冬の間は凍結してしまうので閉鎖されますが、春から秋にかけては日没後にライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

この橋を渡ると、水辺公園という広い芝生の公園が広がっています。

この一帯は「道の駅奈良井木曽の大橋」となっていて、売店等はありませんが、案内所や駐車場、公衆電話、トイレが設けられています。

売店などはこの近くの「道の駅木曽ならかわ」にあり、「道の駅奈良井木曽の大橋」のスタンプも置かれています。

いかにも観光地という気配のない、山々を背景に木の橋の風情を楽しむことで心が休まる、そんな道の駅です。

観光地の見どころランキング・3位

中村邸は、昔、漆櫛の問屋をしていた中村利兵衛という人の屋敷で、典型的な奈良井宿の町屋様式である出梁造り(だしはりづくり)になっています。

高い吹き抜けや囲炉裏、猿頭や潜り戸や千本格子等、生活していた当時そのままの形で保存されています。

出梁造りとは、太い梁を家の外まで出して、二階部分を支える構造です。

囲炉裏は昔は調理全般や部屋の明かりとして用いられ、何より家族の団らんの中心でした。

猿頭は、庇を押さえるための桟木で、猿の頭が縦に並んでいるように見えます。

昭和44年、中村邸には、古民家の博物館である川崎市日本民家園への移築の話が出ましたが、奈良井宿の町並みを保存しようとする活動は、実はこの中村邸の移築話がきっかけとなって始まりました。

中村邸は、現在では市の有形文化財に指定されていて、資料館として一般公開されています。

まとめ

中村邸は、昔、漆櫛の問屋をしていた中村利兵衛という人の屋敷で、典型的な奈良井宿の町屋様式である出梁造り(だしはりづくり)になっています。

高い吹き抜けや囲炉裏、猿頭や潜り戸や千本格子等、生活していた当時そのままの形で保存されています。

出梁造りとは、太い梁を家の外まで出して、二階部分を支える構造です。

囲炉裏は昔は調理全般や部屋の明かりとして用いられ、何より家族の団らんの中心でした。

猿頭は、庇を押さえるための桟木で、猿の頭が縦に並んでいるように見えます。

昭和44年、中村邸には、古民家の博物館である川崎市日本民家園への移築の話が出ましたが、奈良井宿の町並みを保存しようとする活動は、実はこの中村邸の移築話がきっかけとなって始まりました。

中村邸は、現在では市の有形文化財に指定されていて、資料館として一般公開されています。