おすすめポイント
宇治平等院は1052年(永承7年)に創建されました。京都府宇治市は、平安時代に貴族の別荘が多くあった土地になり、摂政の藤原道長の子にあたる藤原頼道が別荘だった宇治殿を寺院にしたことが始まりです。
宇治平等院で有名なのは10円硬貨の絵柄となっている鳳凰堂です。
鳳凰堂は1053年(永承8年)に建立された阿弥陀堂になり、ここには阿弥陀如来像や雲中供養菩薩などの国宝仏像が安置されています。
宇治平等院の前に広がる阿字池を含む庭園は浄土式庭園という形式で、仏教思想の影響を大きく受けていて、極楽浄土を再現しようとしています。
天気が良く風がほとんど吹いていない時には、阿字池の水面に鳳凰堂の姿がうつし出されます。
宇治平等院周辺には、徒歩で行ける範囲内に花の名所として知られている三室戸寺や重要文化財の十三重の石塔、宇治神社などがあるので、カフェなどでひと休みしながらゆっくり観光スポットを巡ることもできます。
平安時代の文化に詳しくなれる源氏物語ミュージアムもほど近く、宇治平等院からは歩いて約20分の距離になります。
宇治市は自然を含み歴史を感じられる街並みになっていて、2009年(平成21年)には重要文化的景観に選ばれています。
グルメ情報
宇治平等院に続く表参道には、趣のあるたくさんのショップが建ち並んでいます。宇治市と言えば宇治茶が有名で、抹茶を使った料理が人気です。
宇治抹茶蕎麦は蕎麦に抹茶を練りこんだもので、麺が緑色になっています。
宇治茶専門店の「伊藤久右衛門」では、シンプルな抹茶蕎麦やにしんそばといったメニューがあり、抹茶パフェや抹茶ババロアなど、洋のテイストを盛り込んだ抹茶も味わえます。
築120年の茶室がある「とどう庵」では、あんみつと抹茶セットやぜんざいと抹茶セットなどがあり、夏場限定で宇治金時もいただけます。
平等院表参道では、抹茶ソフトクリームや抹茶ゼリー、抹茶ロールケーキなどの甘味も好評です。
和を感じさせる佇まいのカフェで、抹茶や宇治煎茶と共に茶だんごなどを食べてみると、いっそう宇治観光を実感できます。
平等院表参道ではWiFiのフリースポットになっているので、休憩をしながらインターネットで観光地の情報を探せます。
宇治川を眺めながら食事を楽しめる「静山荘」は、旬の素材を使った繊細で美しい京懐石料理が堪能できます。
こちらは旅館なので宿泊がメインになりますが、ランチタイムや夜の食事のみの利用も可能です。
同じく料理旅館の「鮎宗」では鰻の飯蒸しと茶そばが評判になっています。
寒い季節には鴨鍋やきじ鍋なども人気があり、風情ある宇治川を眼下に食事ができます。
観光地の見どころランキング・1位
興聖寺は、1649年(慶安2年)に創建されたお寺で、中国文化の影響を色濃く残した建物も随所で見られます。興聖寺自体は1233年(天福元年)に宗から戻った道元が深草に創建されたことが始まりですが、応仁の乱などで廃絶してしまいます。
その後、淀城主の永井信濃守尚政が現在の場所に再び興聖寺を建立しました。
参道は「琴坂」と呼ばれ、宇治十二景に選ばれています。
琴坂の由来は近くを流れる川の音が事のように聞こえたことから名付けられました。
参道の両側にはもみじやかえでが植えられていて、秋になると真っ赤に色付いた紅葉が美しく、絶好の撮影スポットになっています。
興聖寺の庭園には椿やさざんか、モクレンなども植えられています。
本堂には血天井があり、これは戦乱の世で命を落とした武将たちの血痕がついた床板などを供養のために天井に張り替えたものです。
興聖寺では、徳川軍と石田軍の伏見城の戦いの際のものが供養されています。
観光地の見どころランキング・2位
三室戸寺は西国三十三所の10番札所、神仏霊場巡拝の道124番にあたる寺院で、重要文化財の阿弥陀三尊や釈迦如来像、毘沙門天像などが安置されています。建築物もとても貴重で、本堂と阿弥陀堂、鐘楼、三重塔は府文化財に、そして室町時代の十八神社本殿は重要文化財に指定されています。
三室戸寺の庭園は素晴らしく、およそ五千坪の敷地にはツツジやあじさい、シャクナゲ、蓮などが植えられていて、開花シーズンになると美しい風景を見ることができます。
あじさいの開花時期には土日に限りライトアップされ、昼間とはひと味違った幻想的なあじさいの姿を眺められます。
春から夏の間の期間限定で、境内の茶屋がオープンするので、ここでは抹茶を使用したスイーツや茶そばなどが味わえます。
また、11月下旬から12月上旬にかけては紅葉が素晴らしく、紅葉の名所としても知られています。
観光地の見どころランキング・3位
1998年に開館した源氏物語ミュージアムでは、平安時代の貴族の雅な世界を感じられます。展示室では源氏物語をメインテーマにした数々の展示を見ることができ、物語のあらすじを紹介した映像や光源氏が居住していた六条院の模型があります。
さらに、平安貴族の乗り物だった牛車、装束や調度品など、当時の生活を感じられる展示がしてあります。
源氏物語は三部構成になっていて、光源氏の生涯を描いた一部と二部、そして、光源氏の子にあたる薫について描いた三部の宇治十帖があります。
源氏物語ミュージアムでは、物語の後半部の舞台となる宇治についての展示もあり、実物大で再現されたセットを使って宇治十帖の人物やあらすじなどを解説しています。
他にも源氏物語ミュージアムオリジナルの美しい映像や、物語の中でも印象深い、香の道具と当時の香に使われていた原料などについて知ることができます。
まとめ
1998年に開館した源氏物語ミュージアムでは、平安時代の貴族の雅な世界を感じられます。展示室では源氏物語をメインテーマにした数々の展示を見ることができ、物語のあらすじを紹介した映像や光源氏が居住していた六条院の模型があります。
さらに、平安貴族の乗り物だった牛車、装束や調度品など、当時の生活を感じられる展示がしてあります。
源氏物語は三部構成になっていて、光源氏の生涯を描いた一部と二部、そして、光源氏の子にあたる薫について描いた三部の宇治十帖があります。
源氏物語ミュージアムでは、物語の後半部の舞台となる宇治についての展示もあり、実物大で再現されたセットを使って宇治十帖の人物やあらすじなどを解説しています。
他にも源氏物語ミュージアムオリジナルの美しい映像や、物語の中でも印象深い、香の道具と当時の香に使われていた原料などについて知ることができます。