おすすめポイント
秋田県仙北市角館町は「みちのくの小京都」とも呼ばれる、街です。江戸時代初めの1620年、芦名氏によりその街並みはつくられました。
その後城下町として栄えた場所で、重要伝統的建造物群保存地区でもあります。
玉川と桧木内川に沿って市街地が拓け、山々に囲まれたこの街は、歴史のある武家屋敷が建ち並ぶ武家屋敷通りと桜並木が美しい、風情を漂わせた観光名所ともなっています。
春には町中が薄紅色に染まり、国の名勝、天然記念物指定の角館の枝垂桜は中でも圧巻の景気です。
より一層角館を魅力的に見るには、武家屋敷の屋根の葺き方で時代や家の豊かさがわかります。
江戸時代は、下級武士や町人は板葺きがほとんどでした。
茅葺きや木羽根葺きは上級武士でなければできなかったと言われています。
明治以降になると瓦葺きや銅板葺きができるようになり、昭和以降はトタン葺きとなりました。
このような歴史を知った上で、角館の武家屋敷を散策すると、また違った魅力を知ることができるかもしれません。
また近年では秋田にも新型の新幹線が乗り入れるようになり、秋田はぐっと近くになりました。
旅には贅沢な時間も必要です。
人力車で歴史ある角館をゆったりめぐるのも、おもしろいかもしれませんね。
グルメ情報
角館は、武家屋敷などの建物が多く連なり、東北の観光地としてとても有名です。秋田と言えばきりたんぽ鍋や稲庭うどんをはじめとした郷土料理が有名です。
また比内地鶏もおいしく四季折々の天然素材を楽しむことができるのも、観光の魅力になっています。
また黒糖がけのかりんとうや小豆粉を型打ちした伝統菓子、生もろこしも名物です。
その他にも味噌や醤油なども特産品で、醤油が入ったソフトクリームもまろやかで深い味わいがあり、人気のある商品です。
きりたんぽは鍋に入れるだけでなく、醤油を塗って焼きあつあつをいただくのもまたおいしく、角館にはおいしい食材がたくさんあり、グルメな人にも魅力的な場所になっています。
また御狩場焼（おかりばやき）という伝統料理もおすすめです。
御狩場焼は肉、季節の野菜などを山椒味噌で調理し、素材の味を香ばしい山椒味噌が引き立て、豪快ながら繊細な味わいの郷土料理です。
御狩場焼の歴史は古く、角館町の城主が、統治していた現在の仙北市や美郷町まで狩りをしに出かけ、獲った鴨やキジをその場でさばいて山椒味噌をつけて焼いたのが始まりとされています。
角館の城下町で当時の生活に思いをはせながら、御狩場焼を食べてみてはいかがでしょうか。
観光地の見どころランキング・1位
角館町の武家屋敷通りは、古い建物と現代とが違和感なく溶け合い、上・中級武士の武家屋敷が建ち並んでいます。江戸時代末期地の屋敷割りや母屋・門・蔵の屋敷構えなど、武家町の特性をよく残しています。
かつてこの街は「火除」と呼ばれる広場を中心として、北側には武家屋敷が建ち並ぶ｢内町｣と南側には町人や商人が住む「外町」に区分されました。
これは「外町」で火災が発生した場合、「内町」に引火しないよう、火除けを設けたことに始まり、火災だけでなく不審者を進入させないようにする効果もあったと言われています。
角館町の町内名には、「丁」がついているところと、「町」がついているところがあります。
これは、かつて武士が住んでいた町内には「丁」がつき、商人が住んでいた町には「町」がついていたからで、今でも数百年前の名残がここからも見てとれます。
桧木内川堤のソメイヨシノ と並んで、春の観光名所となっています。
観光地の見どころランキング・2位
角館の枝垂桜は、武家屋敷の黒板塀によく映え、見事な景観を醸し出しています。今から約350年前藩政時代に、角館の佐竹家の二代目、義明の妻が輿入れの際に、京都の三条西家から持ってきた嫁入り道具にあった3本の桜の苗木が元となり、今日まで受け継がれています。
角館の枝垂桜は、群れて咲く景観がとても評価されていて、しなやかに伸びる枝には細く連なる白と淡いピンクの小さな花びらが何とも美しく、風情ある城下町に見事に調和しています。
実は桜には、枝垂桜という品種は存在しません。
「エドヒガンザクラ」がしだれになったもので、本来なら上に向かうはずの枝が下に垂れてしまったものだとされています。
ここ武家屋敷通りの桜並木の90％以上が、この「エドヒガンザクラ」の変種である枝垂桜ということになります。
観光地の見どころランキング・3位
角館の中心部を流れる桧木内川堤には、ソメイヨシノが咲き誇ります。1934年に天皇陛下の誕生を記念して植樹されたのが始まりで、現在では全長2キロにもおよぶ桜のトンネルが作られています。
1972年ごろ、根を張り堤防に穴があくという理由から、堤防止には樹木を植えないという規則が定められました。
そのため桧木内川堤の桜の木も切り倒されるという危機に面してしまいます。
しかし桜を残したいという町民達のの思いで桧木内川堤2キロの桜のトンネルを国の指定で文化財とすることができ、堤を町道へと認定することで並木道となり切らずに残されることができました。
桧木内川堤のソメイヨシノは、枝垂桜と並んで「日本さくら名所100選」に選定されています。
住民たちが守り続けた桧木内川堤のソメイヨシノが、現在では国名勝の指定を受けるに至りました。
まとめ
角館の中心部を流れる桧木内川堤には、ソメイヨシノが咲き誇ります。1934年に天皇陛下の誕生を記念して植樹されたのが始まりで、現在では全長2キロにもおよぶ桜のトンネルが作られています。
1972年ごろ、根を張り堤防に穴があくという理由から、堤防止には樹木を植えないという規則が定められました。
そのため桧木内川堤の桜の木も切り倒されるという危機に面してしまいます。
しかし桜を残したいという町民達のの思いで桧木内川堤2キロの桜のトンネルを国の指定で文化財とすることができ、堤を町道へと認定することで並木道となり切らずに残されることができました。
桧木内川堤のソメイヨシノは、枝垂桜と並んで「日本さくら名所100選」に選定されています。
住民たちが守り続けた桧木内川堤のソメイヨシノが、現在では国名勝の指定を受けるに至りました。
