おすすめポイント
鳥海山は、かつて映画「おくりびと」の中にも登場した美しい場所です。山形県と秋田県に跨り、東北随一の独立峰として、その雄大さは「出羽富士」、「秋田富士」などとよばれるほど。
山麓は、なだらかに海へと続き、山からの雪解け水は、平野の田畑や海を潤しています。
その為、山麓の町や村は、鳥海の山に多くの恩恵を受け、山の恵みを生かした特産物やグルメが多いのが特徴です。
山の雪解け水で育てられた米や、ミネラル分を沢山含んだ「岩がき」は、ここでしか味わえないでしょう。
またトレッキングや登山は、年齢を問わず多くの人に人気です。
貴重な植物が数多く生息し、夏は、チョウカイフスマ、チョウカイアザミ、ニッコウキスゲ、イワウメ、ハクサンイチゲなどが辺り一面に咲き誇ります。
また秋の紅葉も見事で、鶴間池に映る溢れるような色彩は、息を呑むほどだと言われています。
車がある方は、「鳥海ブルーライン」がおすすめ。
山形県の遊佐町から秋田県のにかほ市象潟町へ至る全長34kmのドライブコースになっており、夏は新緑、7月から8月は高山植物の絨毯、秋は一面の紅葉の景色が楽しめます。
爽やかな山の風を受けながら、美しい自然をたっぷり堪能しましょう。
グルメ情報
鳥海山は山形と秋田に跨る山で、山麓は、日本海側に繋がります。トレッキングや登山が目的で訪れる人々が多く、登山の途中には、レストランや食事どころがそれほど多くない為、山麓で食事をする人や、お弁当を持参する人が多くなっています。
山麓は、海にほど近い山形県の遊佐町にあたり、夏は名物の「岩がき」を楽しむことができます。
山の雪解け水が山麓や海口に流れ込み、そこでそだった岩がきは、ミネラルが豊富で旨みが凝縮しているのが特徴です。
また吹浦産の岩ガキは、一口で食べられないほど身が大きく、食べ応え抜群です。
岩がき漁は、お盆までで終わりとなっていますので、大粒の岩がきを味わいたい方は、早めに訪れましょう。
「道の駅ふらっと」でも購入することができます。
また、地元で採れた海の幸や山の幸をふんだんに使った牡蠣丼、いくら丼、海鮮丼も人気です。
食後に、甘いものが欲しくなったら、山形のお米「つや姫」を使ったソフトクリームがおすすめです。
一方、秋田側の道の駅では、鳥海山麓の「百宅(ももやけ)」で栽培されたそばで作った「百宅そば」を味わうことができます。
コシがあり、香りが豊かなのが特徴です。
その他、山葡萄を使った「ぶどう羹」、新鮮な山の雪解け水で育てられた由利本荘米を使用した「きりたんぽ」などがあり、山の恵みを十分に堪能することができるでしょう。
観光地の見どころランキング・1位
鳥海山大物忌神社は、正式名称を「鳥海山大物忌神社吹浦口ノ宮」といい、鳥海山頂の本社と、麓の吹浦と蕨岡の総称とされています。出羽の国でも格式の高い神社の一つとされ、鳥海山を御神体としています。
鳥海山は、昔から「出羽富士」、「鳥海富士」とも呼ばれ、人々の参拝の対象になってきました。
鳥海山は活火山であったため、噴火などの異変が起こるたびに、朝廷から奉幣があり鎮祭が行われたと伝えられています。
この神社に伝わる「鎌倉幕府奉行人連署」と「北畠顕信寄進状」は、1937年(昭和12年)に国の重要文化財に指定されました。
また、鳥海山大物忌神社が所有する「鰐口」は、南北朝時代の北朝年号暦応5年に願主藤原守重が、鳥海山に奉納したものとして伝えられ、現在は県指定文化財になっています。
一般公開はされていませんが、かつての歴史に思いを馳せ、参拝するのも良いでしょう。
本殿は山頂にあり、新山への登口に位置している為、山頂へ向かう登山者の休憩地にもなっています。
観光地の見どころランキング・2位
奈曽の白滝は秋田県にかほ市にある、高さ22メートル、幅11メートルの直瀑です。奈曽の白滝は、水源を鳥海山とする奈曽川にあり、その周辺は鳥海国定公園となっています。
その為、滝の周辺は美しい自然が多く、うっすらと生い茂る木々の間に突如現れる奈曽の白滝は、まるで龍のような美しさです。
この辺りは昔から修験道や参拝客の宿坊村とされていました。
奈曽の白滝で、滝修行を行なう者も多かったと伝えられています。
近くには平安時代からの文化財を多く有する金峰神社があり、この神社もまた、修験道などとの関わりが深かったと言われています。
金峰神社の石段を進むと、滝をすぐ近くから眺めることができます。
また、社殿の南側には長さ75メートル、高さ21メートルの「ねがい橋」という吊橋があり、渓谷全体の眺めを楽しむことができる為、人気の場所となっています。
観光地の見どころランキング・3位
鶴間池は、山形県側、鳥海山南麓の標高約820メートルに位置し、南北250m、最大幅130mを誇る池です。通常の登山コースではあまり辿りつかないこともあり、地元の人々が知る穴場スポットとしても有名です。
鶴間池に映し出される四季折々の表情は素晴らしく、新緑の季節や紅葉の季節は特におすすめです。
あたりはうっそうとしたブナ林に囲まれており、鳥のさえずりを聞きながら、トレッキングをしたり、写真撮影を楽しむにも絶好の場所でしょう。
目の前には、鳥海の山が堂々と聳え、水面に映る姿も見逃せません。
また、モリアオガエルの繁殖地として県の天然記念物に指定され、時期によっては、湖畔の木々に植えつけられた卵を観察できるかもしれませんね。
鶴間池の周辺は、滑りやすく急な斜面もあるので、ロープや鉄梯子にそってゆっくり歩きましょう。
まとめ
鶴間池は、山形県側、鳥海山南麓の標高約820メートルに位置し、南北250m、最大幅130mを誇る池です。通常の登山コースではあまり辿りつかないこともあり、地元の人々が知る穴場スポットとしても有名です。
鶴間池に映し出される四季折々の表情は素晴らしく、新緑の季節や紅葉の季節は特におすすめです。
あたりはうっそうとしたブナ林に囲まれており、鳥のさえずりを聞きながら、トレッキングをしたり、写真撮影を楽しむにも絶好の場所でしょう。
目の前には、鳥海の山が堂々と聳え、水面に映る姿も見逃せません。
また、モリアオガエルの繁殖地として県の天然記念物に指定され、時期によっては、湖畔の木々に植えつけられた卵を観察できるかもしれませんね。
鶴間池の周辺は、滑りやすく急な斜面もあるので、ロープや鉄梯子にそってゆっくり歩きましょう。