おすすめポイント
南砺市は富山県西部に位置する比較的新しい市です。平野部と五箇山を中心とした山岳部で構成されますが、なんといっても世界遺産に登録された五箇山合掌造り集落が有名です。
日本の秘境100選に選ばれた日本の原風景とも言えるのどかな田園風景。
そのなかにたたずむのが、世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り集落」です。
淡々と季節が移ろい、時間の流れとは無縁であるかのような五箇山の自然。
そこに生きてきた人びとの生活の知恵と伝統が、あるものは形をもって、またあるものは無形のまま受け継がれています。
五箇山合掌造り集落は、大きく相倉合掌造り集落と菅沼合掌造り集落とに分かれていますが、規模が大きいのは相倉集落。
江戸時代末期から明治時代にかけて建てられた20戸の合掌造り家屋が集まる荘厳な景観が魅力です。
菅沼集落は家屋数が9棟ながら、比較的観光地化されておらず、時間旅行をしたような錯覚を誘う素朴なたたずまいはここだけのものです。
約1400年前から歌い継がれる「こきりこ」、平家落人が歌い始めたとされる麦屋節など、民謡にもすばらしいものがあります。
また五箇山だけでなく、南砺市の平野部には越中の小京都といわれる家並みが美しい城端、棟方志功がかつて暮らした福光、瑞泉寺と彫刻の町・井波など、豊かな自然と歴史・伝統が共存した見所は枚挙にいとまがありません。
グルメ情報
五箇山地区で二代名物といわれているのが蕎麦と豆腐料理ですが、その両方を楽しめるのが「手打ち蕎麦 五箇山とうふ料理 拾遍舎」です。石臼で挽いた国産そば粉を手早く打った蕎麦は、細身でコシがあり、山菜や野菜の天ぷらを添えた「天ざる蕎麦」が人気です。
またその堅さで知られる五箇山とうふは、もっちりした食感が特徴。
ともに味わいたい逸品です。
五箇山ならではの合掌造りで五箇山料理をいただくなら「茶屋まつや」。
相倉合掌集落にあるのでいつも賑わっていますが、ここでは山菜や郷土料理はもちろん五箇山豆腐も食べられる「まつや定食」がおすすめ。
また冷たい水が育てた岩魚料理も五箇山ならではのグルメです。
「五箇山 旬菜工房 いわな 」では他ではなかなかお目にかかれない「岩魚のにぎり」をぜひ。
その場でさばかれる新鮮な岩魚は見た目にも美しく味は絶品です。
塩焼きなど他のメニューも豊富です。
五箇山から少し足をのばした南砺市城端地区でおすすめなのが「薪の音」。
『プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選』の「日本の小宿部門」で審査員特別賞を受賞したオーベルジュですが、予約することでランチ利用が可能です。
普通の民家のような外観ながら、玄関に一歩入ると洗練された空間演出にきっと驚かされることでしょう。
観光地の見どころランキング・1位
300年にわたる加賀藩政時代、五箇山では火薬の原料となる塩硝製作が盛んに行なわれていました。鉄砲が日本に伝わったわずか20数年後には、この塩硝製法が五箇山に伝えられていたといわれています。
「塩硝の館」では、五箇山の一大産業であった、塩硝の材料の採取から、その積み込みや灰汁塩硝煮詰め、上煮塩硝づくり、出荷までの過程を再現。
人形や影絵などを使って子供にもわかりやすい内容になっていて、「塩硝の館」は、先人の暮らしぶりや、かつての産業について楽しみながら学べる貴重な資料館となっています。
都市部の近代的な施設で本を開くのとは違い、大自然に囲まれた五箇山の原風景のなかでみる先人の働く姿には臨場感があり、「塩硝の館」では小さな感動とともに、否応おうなく過去へと思いを馳せることになるはずです。
観光地の見どころランキング・2位
塩安居寺(あんごじ)は、高野山真言宗派の寺院で、約1300年前にインドの僧・善無畏(ぜんむい)三蔵が創建したと言われています。境内は青々とした木々に覆われ、いつも神聖な雰囲気が漂っています。
塩安居寺は、縁結び・受験・病気祈願・失せ物などにご利益があるとされていて、霊験あらたかな観音像のあるお寺としていまも地域の信仰を集めています。
本尊である木造聖観音立像(国指定重要文化財)は、一本のカヤ材から造られた量感豊な表現がすばらしい作品。
秘仏として33年に一度しかご開帳されませんが、国内ではあまり例がないイヤリングをしているが特徴です。
また塩安居寺一帯は、安居寺公園(備中ヶ丘公園)として整備され、春になると多くの桜が咲く名所としても知られています。
砺波平野が一望できる展望台からぜひ見ておきたいのが散居村の風景。
広大な耕地の中に、風雪をしのぐための屋敷森とともに、民家がそれぞれ孤立して散らばって点在するさまは美しいの一言です。
観光地の見どころランキング・3位
村上家住宅は、五箇山の中心に位置しています。五箇山地方の民家のなかでも古い建築様式を残している建造物の一つです。
いわゆる「合掌造り」のなかで最大規模の農家で、一重4階、切妻造り茅葺、戸口は妻入り、間口は35尺2寸、奥行は67尺5寸もあり、国の重要文化財に指定されています。
それ自体が約400年の歴史を伝える貴重な家屋でありながら、内部に数千点の民族資料を展示しています。
また薬草のお茶を飲み、囲炉裏を囲みながら当主の説明を聞けるのも村上家住宅の魅力の一つ。
事前予約があれば、こきりこ踊りや麦屋節傘踊りの鑑賞も可能です。
また村上家住宅の庭には「五箇山絞り」と名付けられた推定樹齢300年の雪椿があり、絞りがでる花弁が特徴です。
例年、4月下旬から5月上旬に花の見頃を迎えます。
まとめ
村上家住宅は、五箇山の中心に位置しています。五箇山地方の民家のなかでも古い建築様式を残している建造物の一つです。
いわゆる「合掌造り」のなかで最大規模の農家で、一重4階、切妻造り茅葺、戸口は妻入り、間口は35尺2寸、奥行は67尺5寸もあり、国の重要文化財に指定されています。
それ自体が約400年の歴史を伝える貴重な家屋でありながら、内部に数千点の民族資料を展示しています。
また薬草のお茶を飲み、囲炉裏を囲みながら当主の説明を聞けるのも村上家住宅の魅力の一つ。
事前予約があれば、こきりこ踊りや麦屋節傘踊りの鑑賞も可能です。
また村上家住宅の庭には「五箇山絞り」と名付けられた推定樹齢300年の雪椿があり、絞りがでる花弁が特徴です。
例年、4月下旬から5月上旬に花の見頃を迎えます。