おすすめポイント
碓氷峠(うすいとうげ)は、群馬県安中市松井田町と長野県北佐久郡軽井沢町との境に位置する、観光名所です。信濃川水系と利根川水系とを分ける中央分水嶺で、標高は約960mです。
碓氷峠は、今から1200万年前には海中にありましたが、110万~65万年前に、碓氷川上流地域で起きた溶岩噴出により、平地となりました。
その後、30万~20万年前に、霧積川による東部の侵食があったことで、急な崖が形成されています。
これらの経緯から、碓氷峠の地層は、下層部が泥岩、砂岩、凝灰岩などの海生堆積岩類で、上層部が厚み数百メートルにも及ぶ火山岩類で構成されています。
東部が激しく侵食された影響により、直線距離で約10km 間に、標高差が 500m 以上にも達する、東側のみの片勾配の非常に珍しい場所です。
その為、現在に至るまで、通行には数多くの困難が生じた、歴史的背景を持っています。
また、植物は標高の近い浅間山山麓部分と似ており、ブナやコナラなどの落葉樹、モミやカラマツといった針葉樹が自生しています。
下草には、ゼンマイ、ススキ、リンドウやニッコウザサなどが自生しています。
浅間山との違いは、ムラサキ、シモツケソウやモウセンゴケが多いことが挙げられます。
また、古くからニホンザルが生息してる他、碓氷峠見晴台、脇田美術館や峠のシナノキなどの観光スポットが存在します。
グルメ情報
「峠の釜めし」は、かつて信越線が急勾配な碓氷峠を越える為、機関車を連結させる時間に売られていました。昭和33年の発売当初から変わらない、益子焼の土釜に入ったお弁当です。
上信越自動車道、横川SA、国道18号沿いのおぎのやドライブインにて販売されています。
「磯部せんべい」は、小麦粉、砂糖、鉱泉水だけで作られており、江戸末期から続く伝統の味が光ります。
温泉みやげ菓子の元祖とも言われています。
「力餅」は、碓氷峠を往来する人々に峠の茶屋で振る舞われていました。
また、平安時代に力持ちの猛将として知られた碓氷貞光にちなんで、「力餅」と名付けられたと言われています。
あんこに包まれた餅が、疲れた身体を癒してくれます。
「秋間梅林の梅干し」(あきまばいりんのうめぼし)は、秋間梅林特産の梅、白加賀を使用した梅干しです。
お店によって製法が異なる為、色々な味が楽しめます。
「味噌まんじゅう」は、信州の味噌に地元の青じそを加えたコシのある生地で、辛みそを和えた茄子の餡を包み込んだ、上州おふくろ味のおまんじゅうです。
「磯部簗」(いそべやな)は、磯部温泉街の近く、碓氷川の畔にある安中市観光協会事業として行われています。
アユの旬は6月~9月で、生きている鮎をその場で塩焼きや刺身にしてくれます。
この他にも、峠の釜めしを真似て作られた「峠の釜アイス」や「峠の釜まんじゅう」なども楽しめます。
観光地の見どころランキング・1位
碓氷峠の頂上付近、標高1200mほどに位置する展望公園です。長野県と群馬県の県境にあるので、南アルプス、八ヶ岳、浅間山を一望出来ます。
渓谷美と高原美の対比を鮮やかに描き出した風景に、感動することでしょう。
夏には生命力漲る新緑が、秋には山々から紅葉前線が裾野に広がる様子を一望出来ます。
碓氷峠見晴台には、看板が立っており、このように記されています。
「ここは戦国時代の狼煙台(のろしだい)とも言われている。
眺望の良い所で、群馬・長野の県境になっている。
大正八年から雄大な展望を広く世に紹介するために、近藤友衛門という人が開いた。
」 また、見晴台入口から続く、3kmほどの遊覧歩道では、渓流のせせらぎ、野鳥のさえずりを楽しみながら歩くことが出来ます。
観光地の見どころランキング・2位
JR軽井沢駅から約10分、旧軽井沢の趣をまだ残す中に、脇田美術館はあります。現代洋画家を代表する脇田和(わきたかず)が、1991年に長年の夢であった美術館を造りました。
鳥、花や子供などを描き続けた脇田和(1908~2005年)の作品が展示され、80余年に及ぶ画業が紹介されています。
実際に脇田和が愛用したアトリエ山荘を囲むように美術館が建っており、爽やかな木々と採光の中、自然とアートが融合した美術館です。
美術館と併設されるアトリエ山荘は、1970年に建築家、吉村順三(よしむらじゅんぞう)によって造られました。
近代日本の木造建築を代表する、重要な建築物でもあります。
また、美術館自体の建築では、脇田和自身が基本設計を行い、展示室から中庭を望む風景まで、美が追求されています。
観光地の見どころランキング・3位
1991年8月15日に、長野県指定天然記念物に指定されたのが、峠のシナノキです。熊野皇大神社内に鎮座し、樹齢800年以上とも言われています。
長野県と群馬県の県境が、神社の真上を通っており、まさに鳥居の中心を県境が貫いています。
参道でも、右は群馬、左は長野というように、きっちりと県境が引かれています。
シナノキは拝殿左奥にあり、3mほどの土盛りの上に生えており、主幹を失った少々痛々しい姿をしています。
主幹内部には空洞があり、見るからに古木といった雰囲気を醸し出しています。
神社前の道路を渡り、小高い丘の上に立つと、浅間山の勇姿を望むことも出来ます。
神社に訪問した際には、是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
信濃の語源とも伝えられるシナノキは、寒冷地を好む樹種であることから、碓氷峠頂上が過酷な気候であったことを伺い知ることが出来ます。
熊野皇大神社の歴史は古く、「古事記」、「日本書紀」の頃にまで、遡ることが出来ます。
まとめ
1991年8月15日に、長野県指定天然記念物に指定されたのが、峠のシナノキです。熊野皇大神社内に鎮座し、樹齢800年以上とも言われています。
長野県と群馬県の県境が、神社の真上を通っており、まさに鳥居の中心を県境が貫いています。
参道でも、右は群馬、左は長野というように、きっちりと県境が引かれています。
シナノキは拝殿左奥にあり、3mほどの土盛りの上に生えており、主幹を失った少々痛々しい姿をしています。
主幹内部には空洞があり、見るからに古木といった雰囲気を醸し出しています。
神社前の道路を渡り、小高い丘の上に立つと、浅間山の勇姿を望むことも出来ます。
神社に訪問した際には、是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
信濃の語源とも伝えられるシナノキは、寒冷地を好む樹種であることから、碓氷峠頂上が過酷な気候であったことを伺い知ることが出来ます。
熊野皇大神社の歴史は古く、「古事記」、「日本書紀」の頃にまで、遡ることが出来ます。