おすすめポイント
仙台市の西南西、太白区秋保町の秋保盆地にある秋保温泉は、仙台の中心部から車やバスで30分ほどのアクセスの良さにも関わらず、福島県の飯坂温泉、宮城県の鳴子温泉と共に奥州三名湯に数えられています。紀元は古墳時代とも言われ、6世紀には欽明天皇の皮膚病を快癒した名湯として歌に詠まれ、名取の御湯と呼ばれて御料温泉となりました。
伊達家藩主の御殿湯にもなりましたが、江戸時代中期には一般庶民も入れる湯治場となりました。
泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉で、神経痛やリュウマチ、傷や皮膚病、婦人病や貧血に効果があります。
名取川が作り出した河岸段丘の谷に温泉街が広がっていて、磊々峡や、少し西に足をのばせば秋保大滝、二口渓谷といった景勝地もあります。
訪れる人の数は、松島、鳴子温泉に次いで宮城県で第三位、宿泊客の数では県下一を誇っています。
近くには、渓谷美の景勝地の他にも、天守閣自然公園、国営みちのく杜の湖畔公園、釜房ダムなどの観光スポットもあり、仙台万華鏡美術館や秋保工芸の里、仙台市天文台など、目や好奇心を満足させてくれる施設もあります。
二口渓谷は山形県との県境に位置し、二口峠を越えれば山寺や天童にほど近い距離にもあります。
グルメ情報
秋保温泉の名物と言えば、三角油揚げと秋保おはぎ。三角油揚げは定義山のが有名ですが、ここ秋保温泉でも美味しい三角油揚げが作られています。
とても大きな油揚げで、外側はカリッと香ばしく、中身はジューシーで大豆の旨みが口いっぱいに広がります。
秋保には豆腐屋や自家製豆腐を出す蕎麦屋、カフェも多く、竹筒に入った竹豆腐は竹のエキスが豆腐とマッチしていて美味しいです。
秋保おはぎは地元のスーパーのスタッフが20年前から手作りしているものですが、甘さ控えめの餡がふんわりもっちりした生地にたっぷりと絡んで、ボリュームたっぷりなのに2個目に手が出る美味しさです。
あんこやきなこやごまに、秋から春には納豆もあって、一日5000個が夕方には売り切れてしまうほどの人気です。
お菓子と言えば、玄米のお餅を揚げてくるみ餡をかけた玄米くるみ餅というお菓子を出すお店もあります。
秋保バーガーというハンバーガーも最近人気です。
こんがり焼いたバンズの中に、レタス、トマト、ハンバーグ、れんこん、そして温泉卵が入っています。
また、秋保温泉の旅館やホテルでは、米どころ仙台の地酒や、お米で3年かけて育てる黒毛和牛の仙台牛、牛タン、三陸の海の幸、笹かまぼこやずんだ餅等も供されています。
観光地の見どころランキング・1位
秋保街道を秋保温泉に向かって行くと、温泉郷の入り口付近にクリーム色の壁と赤い屋根の建物があります。1999年にオープンした仙台万華鏡美術館です。
万華鏡に魅せられた世界的陶芸家、辻輝子氏が名誉館長の、本格的な万華鏡美術館で、万華鏡をのぞくだけではなく、作ることもできます。
また、辻輝子の絵画や陶芸作品も展示されています。
2階に5つの展示室があり、第一展示室では電気で動く万華鏡をはじめ現代アートとしての価値も高い万華鏡を見ることができます。
第二展示室ではアンティークなものから現代作品まで、万華鏡の歴史ともいうべき展示がなされています。
第三展示室では様々な万華鏡作家の作品が季節ごとのテーマに合わせて入れ替えられています。
第四展示室では、辻輝子作の絵画や陶器やアクセサリーや万華鏡が置かれ、第五展示室では自然の美しさを表現した辻輝子の陶器作品が展示されています。
また万華鏡の手作り教室は、簡単体験から着せ替え体験まで3種類用意されています。
観光地の見どころランキング・2位
秋保リゾート 森林スポーツ公園は、秋保温泉の大型リゾートホテルが広大な森の中に作った、源泉かけ流しの温泉とキャンプ場、様々なスポーツ施設からなる広い公園です。敷地内には、キャンプ場とオートキャンプ場、バーベキューガーデンやレストラン、芋煮会会場があり、内湯のあるクラブハウスや露天風呂、足湯、ペット温泉もあります。
また、気軽なひき馬もある乗馬クラブのパドックと厩舎、アーチェリーの練習場とフィールドコース、パターゴルフ場があり、野球やサッカーのできる総合グラウンドや、各種球技等ができる体育館もあり、子供向けにトランポリンやフワフワという大きな遊具も設置されています。
奥の方に進むと、茶室や座禅堂もひかえています。
また、秋保リゾート 森林スポーツ公園一帯は豊かな緑に囲まれていて、虫取りやバードウォッチングも楽しめます。
観光地の見どころランキング・3位
磊々峡は、仙台万華鏡美術館から秋保温泉郷を西へ進み、覗橋というところに差し掛かると見えてきます。橋を中心に1kmにわたって続く、奇岩と滝の景勝地です。
川幅の狭まったところに、名取川の流れに削られた、「八間巌」「天斧巌」「鳴合底」「奇面巌」等の鋭い奇岩が並び、「三筋滝」「時雨滝」という滝が流れています。
川面に夏の新緑や秋の紅葉が映る季節には、景色もまた格別です。
「秋保石」ともいわれるこの奇岩の石は、耐火性が強くて堅い上に加工しやすいため、以前は建築用材料として重宝されていました。
また、覗橋のたもとからは下流に向けて遊歩道が整備されていて、より近くから絶景を眺めることができます。
昭和6年に、夏目漱石門人のドイツ文学者、小宮豊隆氏により「磊々峡」と名付けられました。
まとめ
磊々峡は、仙台万華鏡美術館から秋保温泉郷を西へ進み、覗橋というところに差し掛かると見えてきます。橋を中心に1kmにわたって続く、奇岩と滝の景勝地です。
川幅の狭まったところに、名取川の流れに削られた、「八間巌」「天斧巌」「鳴合底」「奇面巌」等の鋭い奇岩が並び、「三筋滝」「時雨滝」という滝が流れています。
川面に夏の新緑や秋の紅葉が映る季節には、景色もまた格別です。
「秋保石」ともいわれるこの奇岩の石は、耐火性が強くて堅い上に加工しやすいため、以前は建築用材料として重宝されていました。
また、覗橋のたもとからは下流に向けて遊歩道が整備されていて、より近くから絶景を眺めることができます。
昭和6年に、夏目漱石門人のドイツ文学者、小宮豊隆氏により「磊々峡」と名付けられました。