おすすめポイント
信濃大町は長野県中信地区北部にある街です。自治体名称としては大町市ですが、黒部ダム観光やアルプス登山などの玄関口として知られるJR東日本の駅名「信濃大町」の呼び名も定着しています。
北アルプス東北部のふもとにあるこの街は、明治の昔から北アルプスを目指す山男たちの基地として賑わってきました。
また昭和の戦後には、人跡未踏の黒部の山奥に巨大ダムを築くための、また違った種類の山男たちを受け入れてきました。
日本の登山黎明期、そして高度経済成長期において重要な役割を果たしてきたこの街には、山を目指す人々を支えてきた独特の文化があります。
観光的にも魅力的な地理関係にあります。
信濃大町を拠点にすれば、立山黒部アルペンルートを使って富山県側へ抜けることはもちろん、北は白馬村、南は安曇野に接しているので遊びのスタイルも自由自在です。
滞在するための宿も豊富にあり、特に良質な温泉が楽しめる北アルプス山沿いの地域には、温泉旅館やホテルなどが数多く立地しています。
また最近になって、東側の山の中にある八坂村、美麻村を合併しました。
そのため信濃大町は広大な北アルプスから、日本の原風景ともいえる山村まで、幅広く山の魅力に接することができる観光エリアとなったのです。
グルメ情報
アルプスのふもと信濃大町には、美味しいものがたくさんあります。「大町」という名前に反して実はあまり大きくはない街ですが、美味しいものやお店が、小さな町の中にぎゅっと凝縮されています。
信濃大町のおいしいもの行脚は、駅に降り立ったその時点から始まります。
実はここにはすごい駅そばがあるのです。
待合室に併設された駅そば「かたくりの花」では、なんと本格的な生そばを使った香り高いそばを楽しめます。
そのため、立ち食いそばとしてはあり得ないほど待たされますが、その理由は食べて納得。
地元住民も太鼓判を押す美味しさです。
駅を出ると正面にあるのがパン屋「丸福パン」。
最近のおしゃれなベーカリーとは一線を画す、古き良き時代の菓子パンといった風情の品ぞろえです。
商店街を進むと、ソースかつ丼の店「昭和軒」。
ソースかつ丼発祥の店との説もある老舗で、秘伝のソースは地元住民、観光客を問わず愛されています。
その先には地元では餃子といえばここ、といわれる俵屋飯店。
1階の肉屋の経営という、聞くだけでおいしそうなお店です。
そして忘れてはいけない「黒部ダムカレー」。
ご飯をダムの堤体に、カレーを湖水にみたてたこのB級グルメは、市内各所にある約20軒の飲食店で食べることができます。
観光地の見どころランキング・1位
立山黒部アルペンルートは北アルプス北部を東西に横断する観光ルートです。昭和30年代に関西地区の電力不足を補うために、黒部川第四発電所のダムとして黒部ダム(通称黒四ダム)が建設されましたが、そのための建設資材輸送ルートを利用したものです。
東の入り口は長野県大町市の扇沢。
ここから関電トンネルトロリーバスで黒部ダムまで。
そこからダムの堤体の上を歩いて、対岸の斜面を地下ケーブルカーで登ります。
その後は途中に支柱が一本もないロープウェイ、そして立山トンネルトロリーバスでルート中最高地点の室堂に達し、高原バス、ケーブルカーを経由して富山県立山町に下ります。
特に春の室堂付近で除雪後にできる高さ20m近い雪の壁に挟まれた道路、雪の大谷は圧巻です。
様々な乗り物を乗り継ぐ楽しさと、ダイナミックな黒部ダム、北アルプスの素晴らしい景観を味わうことができ、国内だけでなく海外からの観光客も多く訪れます。
観光地の見どころランキング・2位
黒部ダム新展望台広場は、黒部ダムの独特なアーチ形堤体を見下ろすことのできる絶景スポットです。ダムでは放水の際に圧力で川床を抉らないように霧状の放水を行いますが、これをひとつのパフォーマンスとして観光客に見せる「観光放水」を常時行っています。
ダム周辺には、他にもダム本体の上や上部の展望台そして放水展望ステージなどの展望スポットがありますが、黒部ダム新展望台広場は階段を下った一番低い場所にあるため、放水の迫力を間近に感じられるのが魅力です。
毎秒10㎥におよぶこの放水風景を堪能するのに、黒部ダム新展望台広場は最高のポイントです。
観光放水以外にも、眼前に臨む大絶壁や、切り立った絶壁に囲まれた黒部川下流の「下の廊下」など、大迫力の景観が楽しめます。
運が良ければ晴れた日には放水にかかる虹が見られるかもしれません。
観光地の見どころランキング・3位
関電トンネルトロリーバスは大町市扇沢から出ている交通機関です。バスの形をしていますが、トンネル上部の架線から電力を得て走ります。
バスと電車の中間のような乗り物です。
扇沢まではJR東日本大糸線の信濃大町駅からバスが出ているほか、広い駐車場が整備されているので、マイカーで直接乗り付けることも可能です。
黒部ダム建設初期のころは資材をヘリコプターで運搬していましたが、工期短縮のためにこの関電トンネルが掘られることになりました。
しかし掘り進めるうちに、ルートは大量の地下水が噴出するもろい岩盤「破砕帯」にぶつかります。
そこを当時の最新技術を駆使して突破した難工事のエピソードは、石原裕次郎主演で映画にもなりました。
黒部ダムへとまっすぐに続くトンネルを抜けるバスの車窓からは、突破するのに9か月を要した「破砕帯」がよくわかるように、電光掲示の看板がつけられています。
見逃さないようにしたいものです。
まとめ
関電トンネルトロリーバスは大町市扇沢から出ている交通機関です。バスの形をしていますが、トンネル上部の架線から電力を得て走ります。
バスと電車の中間のような乗り物です。
扇沢まではJR東日本大糸線の信濃大町駅からバスが出ているほか、広い駐車場が整備されているので、マイカーで直接乗り付けることも可能です。
黒部ダム建設初期のころは資材をヘリコプターで運搬していましたが、工期短縮のためにこの関電トンネルが掘られることになりました。
しかし掘り進めるうちに、ルートは大量の地下水が噴出するもろい岩盤「破砕帯」にぶつかります。
そこを当時の最新技術を駆使して突破した難工事のエピソードは、石原裕次郎主演で映画にもなりました。
黒部ダムへとまっすぐに続くトンネルを抜けるバスの車窓からは、突破するのに9か月を要した「破砕帯」がよくわかるように、電光掲示の看板がつけられています。
見逃さないようにしたいものです。