おすすめポイント
シリアには古代文明発祥の地であるユーフラテス川が流れ、しかも現代でも古き歴史を感じることができる不思議な国です。中でも顕著に感じるのは信仰が交錯している国であるということです。
昔からシリアはキリスト教とイスラム教が混在してきたのです。
そしてシリアといえば世界遺産を見ることがとても良い思い出になるでしょう。
この国にある主な世界遺産は3つあります。
巨大都市パルミラの遺跡、古代都市であるダマスカスに建てられた世界でも最古といわれるモスクのウマイヤド・モスク、大規模なスークと城がある都市アレッポです。
またこれら以外にもクラック・デ・シュバリエと呼ばれる十字軍の要塞も見るに値するすばらしいものです。
砂漠ならではの思い出を作りたいという方はパルミラの遺跡の辺りではラクダに乗ることもできます。
観光客向けに有料で乗せてくれるものですが、なかなか砂漠でラクダに乗るという機会もありませんから一度体験してみるのも良いでしょう。
昔ながらに人々の暮らしを支えていたものを見たいのであればハマへ行ってみるのもよいです。
ハマには大きな水車があり、昔から現代までもオロンテス川の水を農地へと供給する役割をしているのです。
グルメ情報
シリアでの主食はパンで、フブズと呼ばれているものです。メイン料理は肉ですが、主に使われているのは羊で、串焼きのケバーブや回し焼きしたもの、鶏肉の表面を削り落としてあるシャワルマやチキンのローストなどがよく食べられており、味もおいしいものが多いです。
味付けに使われるのはオリーブオイル、にんにく、レモンなどです。
肉ばかりで少し飽きてきたら野菜をたくさん使ったマッザという前菜やファラフェルと呼ばれるひよこマメのコロッケなどのファストフードを注文してみるのも良いでしょう。
シリアでは食事のマナーがあり、家庭では手を使って食事をします。
しかし左手は不浄の手と呼ばれていて、食事の際にこちらの手を使って食べてはいけない決まりになっているので気をつけなくてはいけません。
またお酒が好きな人には残念ですが、シリアではお酒を飲める場所は決まっているのでどこででも飲めるわけではありません。
これは宗教上の理由です。
マンサフというごはんの上に羊肉のシチューをのせてヨーグルトソースをかけたもの、玉ねぎやオリーブオイル、松の木の実、調味料などで味付けしたチキンをオーブンで焼いて厚切りのアラブパンの上に乗せたムサッハン、ごはんを添えた肉や魚と野菜のシチューであるマグルーバなどもおいしいです。
観光地の見どころランキング・1位
パルミラの遺跡は不動の人気を誇る観光名所で、ローマ帝国によって支配されていた時代の都市遺跡です。世界遺産の一つとして登録されており、シリアの中心部であるホムス県タドモルにあります。
建物はローマ様式で、ローマ式の円形劇場や浴場、四面門などが有名です。
ナツメヤシの産地として知られており、ギリシャ語でナツメヤシはパルマといい、そのことから当時のローマ人やギリシャ人はこの地のことをパルミラと呼んでいたのです。
主な建造物にはベル大神殿やローマ劇場、ディオクレティアヌス城砦などがあります。
またパルミラには地下に墳墓群があり、故人の胸像などが安置されています。
パルミラでは列柱道路も有名で、ローマの植民都市や軍営の都市計画で東西に貫く道はデクマヌスと呼ばれ、中でもメイン道路はデクマヌス・マクシムスと呼ばれていました。
観光地の見どころランキング・2位
1979年に世界遺産に登録された古都ダマスクスは紀元前3000年頃にエジプトとメソポタミア、地中海の地域を結ぶための交通の要衝の地となっていました。この古都ダマスクスは中東の中でも最古の都市のひとつとして知られています。
バラダ川の南側にあるダマスカス旧市街には城壁がありますが、これは1世紀頃にローマが最初に建設したといわれています。
しかし城壁で現在も残っているのは13世紀から14世紀にかけてアラブ人が建設したものです。
この旧市街地には最古のモスクといわれるウマイヤド・モスクもあります。
古都ダマスクスは635年にアラブ人が侵入し、661年から750年までウマイヤ朝の首都として栄えていました。
現在のシリアの首都となったのは1946年のことです。
観光地の見どころランキング・3位
ウマイヤド モスクはウマイヤ朝第6代カリフのワリード1世によって705年にダマスカスに建築されたものです。ウマイヤド モスクは現存している世界最古のモスクで、しかも世界最大級のモスクの一つです。
このモスクは世界遺産となっている古代都市ダマスカスの一部でもあります。
キリスト教の洗礼者ヨハネ教会だったので一般的 なモスクとは違ってローマ建築やビザンティン建築の様式が色濃く出ているのが特徴です。
しかし7世紀になってからダマスカスがムスリムの支配下に入ってしまったことによって、教会は10年かけて敷地全体がモスクへと改装されたのです。
カアバや預言者のモスク、岩のドームに次ぐイスラム教の第4の聖地となっており、現在でもこの地へと訪れる巡礼者は絶えません。
まとめ
ウマイヤド モスクはウマイヤ朝第6代カリフのワリード1世によって705年にダマスカスに建築されたものです。ウマイヤド モスクは現存している世界最古のモスクで、しかも世界最大級のモスクの一つです。
このモスクは世界遺産となっている古代都市ダマスカスの一部でもあります。
キリスト教の洗礼者ヨハネ教会だったので一般的 なモスクとは違ってローマ建築やビザンティン建築の様式が色濃く出ているのが特徴です。
しかし7世紀になってからダマスカスがムスリムの支配下に入ってしまったことによって、教会は10年かけて敷地全体がモスクへと改装されたのです。
カアバや預言者のモスク、岩のドームに次ぐイスラム教の第4の聖地となっており、現在でもこの地へと訪れる巡礼者は絶えません。